04年度医療機関収支調査 外来部門の収支悪化が浮き彫りに
公開日時 2005/09/26 23:00
中医協の診療報酬調査専門組織・医療機関コスト調査分科会は9月26日、「04
年度医療機関の部門別収支に関する調査研究」に関する調査結果を明らかにし
た。収支差額をみると、入院部門は黒字だったものの、外来部門が内科を除い
たほとんど診療科が赤字となり、外来の収支悪化が浮き彫りとなった。
調査結果によると、入院部門が3.7%の黒字、外来部門が2.8%の赤字だった。
診療科別は、入院部門の内科が2.8%、消化器科が2.6%の黒字。一方、外来
部門では内科が1.8%の黒字だったが、1.4%の赤字だった整形外科をはじめ
21の診療科のなかで16の診療科が赤字となった。
この調査は、診療報酬改定が病院経営にどのような影響を与えるかを分析する
手法を確立するのが目的。全国12病院を対象に、入院・外来部門や診療科別の
収支計算結果を算出した。池上直己・慶大医学部教授が中心となった調査委員
会が調べた。