厚労省・医療保険部会 診療報酬改定に向け本格議論を開始
公開日時 2005/09/21 23:00
厚生労働省の社会保障審議会医療保険部会は9月21日、06年度診療報酬改定に向
けて本格的な議論を開始した。同部会は今秋に公表される医療改革制度に関す
る厚労省試案や医療部会の議論を踏まえて、診療報酬改定に関する基本方針を
決定する。
厚労省はこの日の部会に診療報酬体系の見直しに関する考え方を提示した。
03年3月に閣議決定した「医療保険制度及び診療報酬体系に関する基本方針」
に沿って見直しを進めるという。
基本的な方向性として(1)医療技術の適正な評価(ドクターフィー的要素)
(2)医療機関のコストや機能などを適切に反映した総合的な評価(ホスピタル
フィー的要素)(3)患者の視点の重視―を掲げている。
中医協改革では、医療保険部会と医療部会が診療報酬改定の基本方針を決定し、
中医協は具体的な改定率を決める。だが、「これまでとの違いがわからない」
と語る委員も出ている。医療保険部会がどこまで踏み込んだ議論をできるか
は不透明だ。