診療報酬改定 自民厚生族、官邸の世論誘導に警戒感
公開日時 2005/09/25 23:00
06年度の診療報酬改定を巡り、医療費削減を目指す官邸や経済財政諮問会議が
マイナス改定をちらつかせている。22日付の一部報道が政府は診療報酬全体を
2~5%引き下げる方針を固めたと報じた。同日開かれた自民党厚生労働部会
では厚生族がマイナス改定報道に嫌悪感を示す場面も見られ、官邸主導の改
定論議に警戒感を示した。
会合では、西島英利参院議員が「改定は医療経営実態調査の結果を見てから
決めている。その過程はどうなるのか」と厚労省関係者に質す場面があった。
また、武見敬三参院議員は会合後、記者団に「経済財政諮問会議の関係者が
意図的にマスコミに流したのだろう。そのまま(マイナス改定が)決まると
は思っていない」と、マイナス改定を意図する官邸筋がアドバルーンを揚げ
たとの見方を示した。
診療報酬改定論議の主導権を巡り、小泉首相と自民厚生族の綱引きがにわか
に活発になってきた。