厚労省 生活習慣病対策に本腰、若年層の健診・保健指導徹底
公開日時 2005/09/07 23:00
厚生科学審議会の地域保健健康増進栄養部会は9月7日、生活習慣病対策に関
する報告書をまとめた。報告書は、内臓脂肪が蓄積して糖尿病や高血圧、脂質
異常を引き起こすメタボリックシンドロームの概念を広く普及していくほか、
健康診断や保健指導を充実させ、生活習慣病予備軍の予防や早期治療を促す対
策を盛り込んだ。
30歳代の3割が肥満という現状を踏まえ、40歳未満の若年層に対する健康診断・
保健指導を徹底していく。健康診断に関しては、各都道府県で受診率にバラツ
キがある現状の改善を図り、きめ細かい保健サービスを展開するとともに、病
態の重度に応じた保健指導を導入する。
報告書を受け、厚生労働省はメタボリックシンドローム対策に本格的に乗り出
す方針で、国民医療費の約3割を占める生活習慣病を減らすことで、医療費削
減につなげたい考えだ。