デンカ生研 インフルエンザワクチン出荷に懸念発生
公開日時 2005/09/06 23:00
デンカ生研は9月6日、インフルエンザワクチンに出荷減少の懸念が生じたと
発表した。第1回目の国家検定に提出した10ロット(約200万本)のうち9ロ
ット(約180万本)、第2回目に提出した6ロット(約120万本)について「現
時点で相当数のロットが検定基準に達しない可能性が懸念される状況となった」
としている。
国内インフルエンザワクチンメーカーは4社あり、デンカ生研は生産本数ベー
スで約2割のシェアを占める。05~06年シーズンに向け、当初470万本の生産
を計画し、2回目の国家検定までに320万本を提出していた。
昨年米国でワクチンメーカー(米カイロン社)の製造上の問題から供給不足が
深刻化したが、デンカ生研は国内05~06年シーズンについて「3回目以降の検
定には万全を期す。また、厚生労働省が残り3社に対して増産を要請している
こともあり、需要を上回る供給量を確保できる見通し」としている。
デンカ生研の全売上高に占めるインフルエンザワクチン売上は約3割。