中医協 保険診療との併用、腫瘍マーカーなど新たに ピロリは「見送り」
公開日時 2005/08/31 23:00
中医協は8月31日の総会で、腫瘍マーカーをはじめ、保険適用の回数が制限さ
れる医療行為7項目について、新たに保険診療と保険外診療との併用を例外的
に認めることを決めた。選定医療の一類型の扱いとなる。ただ、胃がんを誘発
するとされるヘリコバクター・ピロリ菌の除菌療法は医療上の悪影響が懸念さ
れることから、追加対象に加えることは見送った。
新しく保険給付との併用を認めるのは、肝硬変や肝細胞がんなどで数値が上
昇する「AFP」と呼ばれる精密測定方法と消化器系がんの悪性腫瘍の状態がわ
かる「CEA」という測定方法。このほか、理学療法、作業療法、言語聴覚療法と
いったリハビリテーションや精神科デイケア・ナイトケアなども認める。ただ、
「患者の不安を軽減する場合」や「患者(家族)の負担を軽減する場合」など
一定の条件を付けた。