中医協は、31日の総会で、塩野義製薬のカルバペネム系抗菌薬「フィニバック
ス点滴用0.25ｇ」をはじめ４成分６規格について、９月16日付で薬価収載する
ことを決めた。

中医協提出資料によると、フィニバックスの初年度売上高は９億9000万円、
ピーク時の発売５年後に96億7000万円を計画する。類似薬効比較方式2で算定
され、薬価は1247円（250g１瓶）。
　
このほか、キッセイ薬品の口腔乾燥症状改善薬「サラジェン錠５ｍｇ」は
類似薬効比較方式1で算定され、薬価は139.7円（5mg１錠）となった。
適応症は「頭頸部の放射線治療に伴う口腔乾燥症状の改善」。

また、第一製薬の抗痙縮薬「ギャバロン髄注0.005％、同0.05％、同0.2％」は
「脳脊髄疾患による重度の痙性麻痺」が適応症で、既存の治療が効果不十分な
場合に使用を限定する。類似薬効比較方式1で算定され、オーファンドラッグ
であることから補正加算（市場性加算1）を受けた。薬価は0.005％が1132円、
0.05％は２万2615円、0.2％は２万2615円。

一方、ワイスの急性白血病治療薬「マイロターグ注射用５mg」は国内に比較
薬がなく、原価計算方式で算定された。薬価は２４万1154円（５mg１瓶）。
「再発・難治性のＣＤ33陽性の急性骨髄白血病」が適応症となる。