日本ケミファ 動脈硬化症治療薬開発で仏ベンチャーと提携
公開日時 2005/08/30 23:00
日本ケミファは8月30日、新たな動脈硬化症治療薬開発のため、欧米開発ベン
チャーの仏セレニス社とライセンス契約を締結したと発表した。これによりセ
レニスは、ケミファが創製した「PPAR(ペルオキシゾーム増殖因子活性化レセ
プター)δアゴニスト(増殖作用薬)」化合物群をベースに最適化合物を選択
し、全世界(日本を含むアジアを除く)で独占的に開発する権利を取得。販売
実施権及び再実施権も得た。
ケミファ業績への契約一時金の影響は軽微だが、最大3000万ドルのマイルスト
ン、発売後はロイヤリティを受け取る。ケミファは「最適化合物の選定・評価
を自社で行うより、トップクラスの評価技術を有するベンチャー企業に委ねた
ほうが、迅速化が図れる」と判断した。