小泉首相 郵政民営化が中心も社会保障制度改革にも意欲
公開日時 2005/08/21 23:00
自民党は8月19日、次期衆議院選挙に向けたマニフェスト(政権公約)を公表
した。自民党本部で会見した小泉純一郎首相は、郵政民営化を改革の本丸とし
たうえで、「(民営化は)行財政改革、経済改革、金融改革などすべての構造
改革につながる」と強調した。社会保障政策については「歳出をいかに削減す
るか。財政が破綻しては制度を支えられない」と、年金・医療・介護制度改革
にも強い決意を滲ませた。
マニフェストは医療分野について「医療制度改革の断行」を掲げた。具体的に
は新高齢者医療制度の創設や医療計画の見直し、小児救急といった救急医療体
制の確保など。年内に改革案をまとめ次期通常国会に法案を提出するという従
来の方針を改めて示した。
一方、「医療の安全・安心対策」も明記。感染症・難病対策や医療事故安全対
策の強化、医薬品・医療機器の安全対策を推進していく方針。患者負担を軽減
するため、ジェネリック医薬品の使用促進を図る施策も盛り込んだ。