日本ケミファ 米バイオベンチャーに骨粗しょう症治療薬導出
公開日時 2005/08/10 23:00
日本ケミファは8月10日、同社が抗リウマチ薬として開発を進めている(前臨
床段階)「NC-2300」について、骨粗しょう症領域に強い米バイオベンチャー
のベルキュラ社に導出するライセンス契約を2日に締結したと発表した。
骨粗しょう症治療薬として日本を含むアジア以外の全世界での独占実施権及び
再実施権を許諾した。来年臨床試験に入る予定。契約一時金を得たが、業績へ
の影響はない。将来マイルストン、ロイヤリティを受け取る。
ケミファは国内で抗リウマチ薬としての開発を続けるため、別のパートナーを
探している。NC-2300は、ケミファの創製で非臨床試験で骨密度の低下を抑制
する作用や、骨破壊の原因酵素(カテプシンK)阻害による骨吸収を抑制する
作用が確認されている。
ケミファでは、早期の段階で海外企業への導出を進める方針で「1年間に1~
2化合物、3年間で5~6化合物を導出できれば、中期経営計画の弾みになる」
としている。