中医協在り方有識者会議 報告書「新たな出発のために」
公開日時 2005/07/20 23:00
厚生労働省の「中医協の在り方に関する有識者会議」(座長・大森政輔国家公
安委員会委員)は7月20日、報告書「中央社会保険医療協議会の新たな出発の
ために」をまとめた。注目の、診療側委員の委員構成は、医師代表5人のうち
2人を、「病院の意見を反映できる医師とするべき」とした。選出方法につい
て、「病院団体自身が作成した推薦名簿が透明なプロセスで厚生労働大臣に届
けられる仕組みとするべき」とした。【報告書の概要は下段に掲載】
その他、中医協の機能・役割について、「改定率は、予算編成過程を通じで内
閣が決定するものである」ということを確認。公益機能の強化について、現行
の支払側委員、診療側委員8人、公益委員4人の構成を改め、「(支払側、診
療側と)同数程度とすることを基本としながら検討」する。委員の任期は「最
長6年、再任の回数で言えば2回まで」。診療報酬の決定手続きの透明化を図
るため「広く国民の意見を募集する手続き」をとり、事後評価について、「改
定の結果を検証」する。
報告を受け、会議のメンバーでもある尾辻秀久厚労相は、「まさに中医協のあ
るべき姿。機能・役割や三者構成のあり方など40年間手がつけられなかった領
域にも踏み込んで議論できた。誠実に実行に移すことに全力を挙げる」と述べ
た。