GSK アレルギー性鼻炎の処方は経口抗ヒスタミン薬が80%で主流
公開日時 2003/12/07 23:00
グラクソ・スミスクラインは12月4日、アレルギー性鼻炎患者を対象にインタ
ーネットで行った調査結果を発表した。調査に携わった日本医科大学付属病院
耳鼻咽喉科助教授の大久保公裕氏によると「医療機関を受診したアレルギー性
鼻炎患者のうち80%以上が自らの症状の重さを訴えている状態で、QOLが非常
に損なわれていることが明らかになった」と強調し、さらに、受診患者の処方
薬服用状況は80%が経口抗ヒスタミン薬で占められ、局所ステロイド薬は24.5%
にとどまっていることから、「鼻アレルギー診療ガイドライン」の治療薬選択
基準と乖離していることを指摘した。
「一般的なアレルギー性鼻炎の症状」は、成人では「鼻づまり」と「水っぱな」
が、小児では「はなづまり」が、「一番つらい症状」としてあげられた。アレ
ルギー性鼻炎/花粉症が出る時期は春が成人67.1%、小児53.0%、春と秋が成
人17.4%、小児16.3%で、スギ花粉症などの春季性のアレルギー性鼻炎が最も
多く、小児では成人と比べて通年性アレルギー性鼻炎患者の割合が高いことが
判明した。
調査はインターネットの電子メールを活用し、日本LCAの「花粉症パネル」登
録者2万人のなかから、アレルギー性鼻炎の患者とアレルギー性鼻炎である子
供の保護者を対象に実施。1万3248人から回答を得た。