厚労省・医道審議会 医師ら38人を処分
公開日時 2003/07/31 23:00
厚生労働省は7月31日、医道審議会の決定に基づき、医師・歯科医師38人に対
する行政処分を発表した。無資格者に診療行為をさせる医師法違反などのほか、
医療事故に伴う業務上過失致死傷などで罪が問われたり、診療報酬を不正請求
していた医師らが対象。最も処分が重いのは、地域の病院理事長らから計数千
万円のわいろを受け取ったとして収賄の有罪判決を受けた県立医大教授(60)、
保険会社から3000万円余りをだましとったとして詐欺などで有罪判決を受けた
医師(61)がいずれも医業停止5年の処分。
その他、覚せい剤取締法違反(使用)で有罪判決を受けた医師は医業停止2年、
医療過誤で患者を死亡させ業務上過失致死の有罪判決を受けた医師は医業停止
1年。交通事故で業務上過失致死罪となった医師は医業停止6月、公然わいせ
つや迷惑防止条例違反(ちかん)の医師、歯科医師は3月の業務停止となった。
同審議会は医師、歯科医師の不祥事についておおむね1年に2回、免許取り消
しや業務停止などの行政処分を決定。今回は免許取り消し処分はなかった。