中外製薬は２月25日、スイス・ロシュ社と、関節リウマチ治療薬として期待されている開発品MRA（一般名：アトリズマブ）の共同開発、共同販売の趣意書を締結したと発表した。対象は日本、韓国、台湾を除く世界市場。中外はフランス、ドイツ、イギリスでロシュ社との共同販売を行う。また、米国、イタリア、スペインで、共同販売実施への選択権を持つ。MRAは日欧で第Ⅱ相臨床試験が終了。現在、第Ⅲ相臨床試験に入る準備段階。中外は、ロシュ社の持つ専門性、資源を活用し、生産体制の確立、競合市場での勝ち残りを目指す。両社の戦略的アライアンス以降、中外からロシュ社に導出される初の開発品となる。両社はイギリスに共同開発オフィスを設け、MRA開発活動全般を管理、推進する。