日本BI ビラミュンーン治療で中性脂肪値改善
公開日時 2002/11/26 23:00
日本ベーリンガーインゲルハイムは11月26日、非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤(NNRTI)の抗ウイルス化学療法剤ビラミューン(一般名:ネビラピン)主体のHIV治療法が、プロテアーゼ阻害剤(PI)主体の治療法と比べ、血清トリグリセリド(中性脂肪)値の改善が良好との「International Congress on Drug Therapy in HIV」(スコットランド・グラスゴーで開催)での発表を伝えた。長期的にPI主体療法を受けてきた患者で過去6ヵ月以上ウイルス量が一定だった患者124人を対象に、PI継続群と、ビラミューン切り替え群62人ずつに無作為に振り分けて試験。ウイルス抑制が維持されていた患者(1ml中50コピー未満)は、継続群90%、切り替え群92%でいずれも高い数字のまま。血清トリグリセリド値は、切り替え患者群で著しく減少した(平均73mg/dL低下)が、、継続患者群では増加した(平均37㎎/dL上昇)。有害事象で治療を中断したのは、切り替え群9人、継続群18人で、切り替えた方が少ない。切り替え群で発生したのは、切り替え2ヵ月以内の不耐性と急性毒性が主。継続群では、代謝異常が多かった。