小野薬品 オパルモン効能追加が寄与
公開日時 2002/11/10 23:00
小野薬品工業は8日、03年3月期中間決算を発表した。売上高 670億9000万円(0.6%増)営業利益 267億8000万円(2.1%増)経常利益 279億5500万円(1.9%増)純利益 157億2800万円(29.7%増) 薬価改定で6.7%の影響を受けたものの、数量ベースでは全品目が伸長し前年同期の売上をクリアした。4月に効能追加が認められたオパルモン錠が53.2%増の88億円を売り上げ、業績を牽引した。6月に発売した「注射用エラスポール100」(全身性炎症反応症候群に伴う急性肺障害)は8億円、通期は24億円を見込む。キネダック124億円(4億円減)、オノン114億円(1億円減)、フォイパン88億円(3億円減)で、いずれも微減。新薬開発は、「注射用オノアクト50」(手術時の頻脈性不整脈の緊急処置)が7月に承認され9月6日から発売、動脈管依存性先天性心疾患における動脈管の開存で効能追加申請している注射用プロスタンディンは、来年3月ごろの承認を期待する。MR数は10月時点で950人。当面は現状を維持する。