エスエス製薬、キリンビール
公開日時 2002/04/24 23:00
エスエス製薬と国立感染症研究所・谷山忠義免疫制御室長が共同で構築した、遺伝子を用いる新規薬効検定システム(SGS)を利用した新規低分子化合物の創薬研究を共同で開始。SGSを用いてエスエス製薬のケミカルライブラリーを探索した結果、低分子シード化合物が見つかった。キリンビールは生理活性物質探索や評価、ドラッグデザインに関するノウハウを有していることから、この新規化合物の研究開発を共同で行う。SGSは、ヒト遺伝子を導入した動物の培養細胞を用いて生理活性物質をスクリーニング(選別)する評価系。ヒト遺伝子を導入した細胞に親和性のある新規化合物を探索するため、親和性のある物質が存在しなければ細胞が生存できない系となっている。動物を利用した従来の方法では、動物レベルで活性が認められてもヒトへの応用が困難な場合があった。SGSではヒト遺伝子導入により、動物で得られた結果のヒトへの推定、再現や適用が容易にできる。エスエス製薬は、SGSの特許を出願済みで、株式会社応用医学研究所にライセンスアウトしている。