９月から本格論議が始まる薬価制度改革。国の財政事情が厳しいこともあって、改革の方向性は製薬企業の経営を直接左右するものになりそうだ。ただ、医薬品業界にとって重要なテーマとはいえ、営業現場からみると国の制度政策はそれ自体分かりづらい面もある。中医協を舞台に年末まで繰り広げられる攻防を全体として把握できるよう整理してみた。全体の流れ「イノベーション」「後発品」が改革の目玉業界ヒアリングも終了、本格的な議論へ厚生労働省は中医協・薬価専門部会に、08年４月の薬価改定にあたって見直しをすべき論点を整理した「次期薬価制度改革主要検討事項」を提示した。一方、各製薬団体はそれぞれ独自の改革案を提案。次期薬価改定では現行ルールを見直すとともに中長期的な視野で新たな薬価制度の枠組みを導入するよう求めた。薬価制度...