ヴェテランMRへの「勇気と想像力」の処方せん
公開日時 2007/09/30 00:00
ヴェテランMRをワクワクさせる小説「人生で必要なものは、勇気と想像力と、ほんの少しのお金」という、映画「ライムライト」のチャールズ・チャプリンの台詞が好きだ。若手MRはいろいろな悩みに直面するが、ヴェテランMRだってさまざまな問題を抱えている。『D(DREAM)列車でいこう』(阿川大樹著、徳間書店)は、そういう悩み多きヴェテランMRに勇気と想像力を与えてくれるビジネス小説である。私も、これから先、落ち込んだ時にはこの本を読み返したくなるだろう。たった3人で難問に挑戦この小説の主人公は、2年後の廃線が運命づけられているローカル鉄道を自分たちの手で再建しようというドン・キホーテ的な3人である。MBAの資格を持つ才色兼備の銀行員、32歳、独身。町工場相手に良心的融資を実践する銀行支店長、55歳、バ...