第2の医薬品流通改革なるか? 中医協、流改懇「緊急提言」を検討
公開日時 2007/09/30 00:00
●厚労省「価値に見合った価格」で未妥結・総価取引是正に意欲●仕切価水準是正とアローアンス縮小透明化、川上にも波及必至中医協の08年度薬価制度改革検討の中、薬価調査頻度見直しに端を発した医薬品流通上の未妥結・仮納入と総価取引問題は、厚労省の「医療用医薬品の流通改善に関する懇談会」(流改懇)にバトンタッチされた。9月中には流改懇で「緊急提言」が決まり、中医協に返される。事態は調査頻度の問題を超え、現行流通体系がもたらす薬価のゆがみ、自由競争下における医薬品取引形態と公的健康保険制度との矛盾に発展してきた。「価値に見合った価格」の実現は、医薬品産業施策にも波及する。厚労省医政局の武田俊彦経済課長と卸連の松谷高顕会長に取材した。ドラッグラグ・新薬開発力衰退医薬品産業に要イノベーション昨今、医薬品産業...