TASCⅡでは「血管内治療」の適応が拡大
公開日時 2007/09/30 00:00
名古屋大学大学院医学系研究科血管外科学分野古森公浩教授2007年1月に「末梢動脈疾患」に関する診断と治療のガイドラインである「TASCⅡ」が発表された。糖尿病患者、透析患者の急増などを背景に、わが国でも末梢閉塞性動脈疾患が増加している。同ガイドラインは、血管専門医のみならず糖尿病専門医やプライマリケア医にとっても、理解しやすいようにまとめられている。ガイドラインによって末梢動脈疾患の治療が今後どう変わるのか、話を聞いた。動脈硬化の転帰は末梢、特に下肢の動脈硬化の症状の重症度として、よく使われているのはFontaineの分類です。動脈硬化が進むと、血管が狭くなったり閉塞してきます。その程度で症状が違います。軽いときはしびれや、冷たい感じなどの症状がでてきます。ひどくなってくると、歩くと足が痛く...