がん患者急増でニーズ高まる緩和医療現場変えるスペシャリストの育成急務
公開日時 2009/06/30 00:00
駿河台日本大学病院病院長日本大学医学部麻酔科小川節郎教授がん患者の急増とともに、ニーズが高まっているがん性疼痛に対する緩和医療。ただ、国内では終末期医療との違いが正しく理解されていなかったり、モルヒネに対するマイナスイメージが障害になったりと、治療の初期から正しく取り入れられていない。そうした状況を改善すべく、06年に施行されたがん対策基本法では緩和医療の早期実施を明記。今後、ますます需要の拡大が見込まれるが、まだ“準備段階”ともいえる。日本の現状について聞いた。「緩和医療=終末期医療」との誤認も少なくありません。両者の違いを改めてご説明いただけますか終末期医療というのは何も治療する手段がなくなった場合の最期のケアとしての医療を行うことです。それに対し、緩和医療というのは終末期だけでなく、治...