巨艦ファイザーの行方
公開日時 2007/11/30 00:00
大規模な人員調整を終えた新生ファイザー。8月末に管理職338人、一般社員355人の計693人が希望退職し、再スタートを切った。今後問われるのが組織再構築の結果と業績。大手術を行ったとしても必ずしも病状の急激な回復、好転が約束されているわけではない。国内市場での競合状況は非常に厳しく、楽観できない。それだけに製薬他社の注目の的になっている。翻弄される日本法人転換期迎え、再浮上に大手術回復シナリオに?製薬世界最大手の米国ファイザーのグローバルの07年7―9月期決算は、純利益が前年同期比77%も減少した。糖尿病治療薬の吸入型インスリンのイクスベラの撤退決定に関連する28億ドルに上る税引前費用を計上した特殊要因があったにせよ、05年4月に描いた「06年回復、07年成長加速」のシナリオどおりに進んでい...