生物製剤で寛解導入率の改善が目標に
公開日時 2007/12/31 00:00
埼玉医科大学総合医療センターリウマチ・膠原病内科竹内勤教授関節リウマチ(RA)の生物製剤が国内に登場して4年が経過した。インフリキシマブ(03年7月にRAの適応取得)とエタネルセプト(05年3月発売)の2製品が発売され、RAの治療戦略に大きな変革をもたらした。現在は、サイトカインである腫瘍壊死因子(TNF-α)の活性を特異的に阻害する“TNF阻害剤”が中心だが、近い将来、TNF-α以外の炎症性分子や免疫担当細胞を標的とする生物製剤も続々と上市される見通しだ。生物製剤をめぐる現状と今後の期待と課題についてうかがった。生物製剤の登場で、RAの治療目標はどう変わりましたか治療目標そのものが変わってしまいました。従来は臨床症状や検査値、炎症反応などを50%抑制できれば大成功でしたが、インフリキシマブ...