ライヴァルの健闘をたたえるMR、妬むMR
公開日時 2008/01/31 00:00
自分の欠点を知るための本他人の欠点はすぐ目につくのに、自分のにはなかなか気がつかない。気づいたとしても、そう簡単には直せない。それが人間というものさと嘯く人もいれば、何とか改めようと努力する人もいる。自分の欠点を教えてくれる本に出合える人は幸運というべきだろうが、『他人をほめる人、けなす人』(フランチェスコ・アルベローニ著、大久保昭男訳、草思社)は一読に値する。例えば、「他人を引きたてない人」は、「たんに自己中心的であるだけでなく、そねみの念に毒された人でもある。このタイプの人びとは勇気にも欠けている。しかし、その臆病さを隠すことも心得ている。人を先に立てておいて、ことがうまく運ばないとみると、自分は姿を隠してしまう。もしうまく運べば、それは自分の功績だと主張する。卑劣なのは、勇気ある人びと...