サブプライム問題による米国経済の変調が日本や欧州に飛び火する中、中国、インドに対する注目が俄然高まってきた。医薬品市場も例外ではなく、高成長を続ける両国への欧米メガファーマによる大型投資のニュースが後を絶たない。また日本企業も相次いで投資拡大を表明している。両国を中心に日米欧に次ぐ「第４の極」になり得ると目されているアジア市場に焦点を当て、日本企業の戦略を探った。中国市場大型製品の育成を急ぐ第一三共、協和発酵がMR増強へ国土面積は日本の25倍、人口は10倍と桁違いのスケールを誇る中国。安価な労働力を提供する「世界の工場」として実力を蓄え、爆発的な経済成長を遂げている。13億人という世界最大の人口を持つマーケットをどう攻略するのか。日米欧製薬企業の三つ巴の競争は激しさを増している。残された巨大...