売上高の呪縛
公開日時 2008/04/30 00:00
バブルがはじけたころ、世の中では盛んに「勝ち組」「負け組」といった話題が論じられていました。製薬業界においても、新薬が出せる会社と出せない会社で、勝敗が分かれると当時からアナリストは指摘していました。残念なことに、新薬メーカーを名乗るすべての会社が、自社の実力を分析せずに新薬開発を目指しましたが、現在勝敗は決まってしまっています。これから先も、新薬上市予定の立たないメーカーは、どのような生き残り策を講じるのでしょう。このまま新薬開発にこだわり続け、体力を失っていくのでしょうか。MRは“菜種油”ではない言うまでもありませんが、医療用医薬品は薬価改定ごとに値段が下がります。ピークを過ぎた製品は、ライフサイクルを伸ばすことはできても、再び売上が上昇することなどありえません。まして長期収載品の売上が...