VEGF阻害剤はAMDの第一選択薬に
公開日時 2008/05/31 00:00
日本大学医学部眼科湯澤美都子教授加齢黄斑変性(AMD)に対する薬物治療の進歩は著しく、血管内皮増殖因子(VEGF)が同疾患の病態に深くかかわっていることが明らかになり、VEGFをターゲットにした分子標的薬が海外では既に発売されている。わが国でも2品目が申請中で、うち1品目は今年度中に上市が期待される。AMDの治療法やVEGF阻害剤の特性、臨床上のインパクトなどについて話を聞いた。加齢黄斑変性(AMD)はどのような疾患ですか網膜の中心部にある「黄斑部」が加齢などで障害され、視力低下を引き起こすのがAMDです。症状としては、視野の中央がよく見えない、ゆがむ、暗く見えるなどです。遺伝的素因と環境要因(喫煙、日光暴露、食生活)が関係して発病するといわれており、男性に多い疾患です。欧米先進国では成人(...