流通改革ラストステージ
公開日時 2008/08/31 00:00
07年9月に厚労省・流通改善懇談会が「緊急提言」をまとめて以来、医療用医薬品取引の適正化に向け関係者は慌しく動いた。これまで幾度となく叫ばれてきた流通改善だが、今回は薬価制度見直しを背景に、積み残してきた課題をクリアすることが至上命題となる。その位置づけは「流通改善」ではなく「流通改革」だ。長期にわたった検討も最終段階、はたして成果はどこまで上がるのか。経緯と意義第2次流通改革“9月中間ゴール”に向け正念場厚労省の流改懇が07年10月にまとめた「緊急提言」は、流通価格の決定プロセスだけでなく薬価制度改革も巻き込む動きとして、当事者の意識改革を強く促した。二十数年にわたる流通透明化への取り組みの歴史のなかで、薬価制度上からそのあり方が強く問われたのは、92年の仕切価制導入・薬価差縮小に次いで2...