ウェルビー AI活用したPHRサービス共同開発 指導をより効果的に デジタルガレージと提携
公開日時 2018/08/27 03:50
ウェルビーは、AIなど次世代技術に強いデジタルガレージ(東京都渋谷区、林郁CEO)と資本業務提携し、AIを活用したPHRサービスの共同開発に着手した。同社のPHRサービスは基本的には、患者自身がアプリに血圧や血糖値、食事などの記録し、クラウドサーバーを通じて医療機関と情報共有、医療従事者が自身の判断で患者指導をし、生活習慣の改善を促すという流れ。まずは、いまのサービスを通じクラウドサーバーに集積したデータをAIで解析し、患者に合った指導法を見つけ出し、より効果的な指導を行えるサービスの18年度中の開発を目指す。
現在のサービスは、医療機関がサービスの導入・利用費用を支払い、患者がダウンロードしたアプリなどを通じてやりとりする医療機関と患者との間で情報共有するケースがほとんど。今回の提携で、将来的には、医療機関以外にも、地方自治体、保険者、介護事業者、薬局、保険会社、製薬会社、健康関連事業者へとPHRの活用範囲を広げ、患者・利用者個人を中心とした健康・医療情報のプラットフォームを構築したいとしている。集積したデータをAIで分析・加工し、新たなサービスを開発する。
併せて、ブロックチェーン技術を導入し、データセキュリティを強化する。顧客がより安心して使える環境を整え、PHRサービスの普及につなげたい考え。
提携の一環として、デジタルガレージ取締役、共同創業者でMITメディアラボ所長の伊藤穰一氏がウェルビーのアドバイザーに就任した。