GHIT Fund 元WHO事務局長補の中谷氏が会長・代表理事に就任 黒川氏の後任
公開日時 2018/06/11 03:50
公益社団法人グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)は6月7日、黒川清氏が会長・代表理事を退任し、後任に元WHO事務局長補の中谷比呂樹氏(写真)が就任したと発表した。任期は2年。GHIT Fundが2018年度から活動の第2期5カ年計画をスタートするにあたり、新たな経験と専門領域を持つリーダーに会長職をお願いすることが成果を確実なものにするだろうとして黒川氏から会長交代の申し出があったという。
中谷氏は1952年10月生まれ65歳。会長は理事会の互選で選出された。同氏は、厚労省で医系技官として要職を歴任した。現在は、慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート(KGRI)特任教授、大阪大学大学院招聘教授(公衆衛生学)、厚生労働省国際参与、国立国際医療研究センター理事、WHO執行理事などを務めている。
GHIT FundのB.T. スリングスビーCEOは、「中谷氏は、グローバルヘルスや顧みられない熱帯病対策における先駆者であり、科学や政策の分野で豊富な経験と実績を有している。医療イノベーションを国内外で推進し、優れた政策の導入や効果的な製品供給体制の実現などに尽力した中谷氏の比類なきリーダーシップは、GHIT Fundをさらなる成長へと導き、今後薬事承認を目指す新薬を必要とする人々に届けるための大きな力となるだろう」としている。