何を根拠に どこへ
公開日時 2013/03/30 00:00
ファルマ・マーケティング・サーベイ研究所所長世古主義夫製薬産業に限らず日本のあらゆる産業分野でグローバル化という言葉は「耳にタコ」というくらいに聞かされてきた。1990年に著者が製薬業界の海外売上を予測した時、正に何の根拠もないのに1兆円の売上高を予測し言い当てはした。さらにそれが今や特許切れでやや減少したとはいえ2.5兆円近くになってなお成長を続けている。昔は日本の野球界も米国の大リーグに行くのは野茂選手位であったのに一定の業績を上げた選手が次々と移籍するようになった。製薬業界も正に同様な状況になりつつある。グローバル化という80~90年代の海外進出はM&Aあるいはアライアンスは研究開発的であり製品の導入に軸足をおいたもので営業とか企業経営に殆どウエイトをかけていなかった。従ってM...