就学前の幼児が低いテーブルのまわりに集まって夢中になってタブレット端末をいじっている。どうやって使うのか、興味津々でいつまでも飽きないばかりか、やがて、解説書も見ないのに、次々とアプリの使い方をマスターしては遊びの幅を広げてゆく。（医療ジャーナリスト・西村由美子）子どもたちの周囲を取り巻いているのは脳科学、心理学、コンピュータ・サイエンスなどを専門とする研究者集団だ。ここはカリフォルニア大学バークレー校の人間発達研究所内にある児童研究センター。「よりスマートなコンピュータを開発する」という学術目的のために「幼児がどのように学習するか」を観察するために設置された学際研究センターである。http://ihd.berkeley.edu/child.htmだが、児童研究センターに登録されている46人...