中外 アバスチンに「再発膠芽腫」の効能追加で申請
公開日時 2012/09/20 04:01
中外製薬は9月19日、抗がん剤アバスチン点滴静注用(一般名:ベバシズマブ)に脳腫瘍の一種の「再発膠芽腫」の効能を追加する承認申請を行ったと発表した。治験は米国と日本でで行われたテモゾロミド、放射線療法施行後に再発した膠芽腫の患者を対象に行われ、日本の試験結果は6カ月時点での無増悪生存率は33.9%、奏効率は27.6%だった。
膠芽腫の年間発生患者数は推定1000人で、再発は悪性度が高いとされる。治療薬も限られることから厚労省検討会議で同剤に効能追加する必要性が高いと指摘され、同省が4月、中外に開発を要請していた。9月にオーファンドラッグに指定されており、優先審査される。
アバスチンの再発膠芽腫としての適応は、米国含む世界35カ国以上で単剤かイリノテカンとの併用で承認されています。