健診アドヒアランス向上は家族の受診率upがカギ
公開日時 2012/07/30 00:00
メタボ健診で健診機会が増大アドヒアランスは、患者の治療方針決定への積極的な参加という概念が念頭にある。従来使用されることの多かったコンプライアンスという言葉が、患者の医療従事者への服従度にフォーカスしていたのに対し、アドヒアランスは診療室での医師と患者の良好なリレーションを維持し、治療効果を向上させる言葉として用いられている。高血圧や高脂血症、糖尿病などの生活習慣病は、予防や治療期間が長期に及ぶため、アドヒアランスの概念が重要となる。日本高血圧学会が2009年に改訂した高血圧治療ガイドランでもこの考え方が提唱された。本連載は全3回にわたり、健保組合の健診データおよびレセプトデータを分析することで、疫学的な観点から患者の受診行動とアドヒアランスについて考えてみたい。連載1回目では、健診受診率に...