米国血液学会(ASH)年次総会レポート
公開日時 2012/02/28 00:00
リンパ腫、白血病、骨髄腫で新たなエビデンス構築第53回米国血液学会(ASH)年次総会が、12月10〜13日の日程で、米国カリフォルニア州サンディエゴで開催された。リンパ腫や白血病、骨髄腫をはじめ、赤血球疾患、出血・血栓性疾患など血液疾患全般にわたり、新たな知見が報告され、活発な議論が繰り広げられた。本稿では特に注目された演題を中心にリポートする。(医学ライター森永知美)RESORT無症候濾胞性リンパ腫へのリツキシマブ維持療法と再治療の治療成功期間は同等濾胞性リンパ腫(FL)は、進行速度が比較的遅いリンパ腫だ。欧米では一般的な悪性リンパ腫の1つとされている。日本での発症頻度はあまり高くないが、近年増加傾向であることが懸念されている。リンパ節が腫れる以外は、あまり目立った症状を呈さないため、病期...