【新薬の価値を高めるプランニング 開発パイプラインからみる近未来の薬物治療】統合失調症で注目される持効性注射剤の開発
公開日時 2011/10/30 00:00
専門医を巻き込んだ若手医師への啓発活動の推進を第2世代抗精神病薬で初めての長期作用型製剤リスパダールコンスタ(リスパダールの持効性注射剤、ヤンセンファーマ)が09年に発売され、統合失調症の治療戦略の重要な選択肢になると注目されている。国内では同剤に続く持効性注射(デポ)製剤の開発が複数進行中で、2010年代後半には第2世代のデポ製剤の製品が拡大することで、本格的なデポ剤による外来維持治療の時代が到来すると期待されている。デポ剤の普及が海外に大きく遅れた日本で、その浸透には、専門医を巻き込んだ若い精神科医に対する正しい知識の修得機会の充実、DoctorstoDoctorsなど情報交換の場の提供が製薬企業に求められているといえる。(小沼紀子)広がる剤型選択患者の治療継続の要に100人に1人(有病...