サノフィパスツール ポリオ不活化ワクチン開発へ
公開日時 2011/05/30 04:00
厚生労働省がポリオ不活化ワクチンの導入を決定したことを受け、サノフィパスツールは5月27日、同ワクチンを開発することを決定したと発表した。現在は、生ワクチンを接種しているが、ごくまれにポリオを起こすことがあり、それを避けられる不活化ワクチンの導入の必要性が医療関係者、省内審議会から指摘されていた。同社によると、承認申請時期は未定。
このワクチンは、現在使われているジフテリア、百日咳、破傷風の3種混合ワクチンと併せて使用する。これとは別に同社ほか3社が、不活化ポリオを加えた4種混合ワクチンも共同開発しているが、3種混合を接種している患者には4種は接種できないため、今回開発が決定したの単抗原ワクチンが必要になる。
ポリオの単抗原不活化ワクチンは、同社の仏本社がIMOVAX Polioの製品名で82年に発売し、91カ国で承認を受けている。