日本BI 直接トロンビン阻害薬プラザキサ 医療経済分析で「費用対効果に優れる」
公開日時 2011/04/27 04:00
日本ベーリンガーインゲルハイムは4月26日、直接トロンビン阻害薬プラザキサ(一般名:ダビガトラン エテキシラート)が費用対効果に優れるとの医療経済分析結果を発表した。
生存年数を生活の質(QOL)で評価する「QALY」(数値が高いほど良い)と、1QALY高めるための追加費用を示す「ICER」という世界標準の医療経済評価手法を用いたところ、プラザキサ300mg療法のICERは84万円/QALY、同剤220mg療法では145万円/QALY――となった。費用対効果が優れると判断されるICERの上限値は500万円/QALYとされており、今回これを大きく下回ったことから、「プラザキサは費用対効果に優れる」と結論付けている。
また、既存のワルファリン療法に対して、プラザキサが脳卒中をどの程度発症抑制できるかとのシミュレーション結果も発表。10年間でプラザキサ300mg/日で約8万2000件、220mg/日で約5万9000件の脳卒中の発症を減少させられると推計した。