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モダリス 米完全子会社で整理解雇 R&Dと製造部門を縮小 「MDL-101」の臨床試験に経営資源を集中

公開日時 2024/04/16 04:51
独自のエピゲノム編集技術で医薬品開発を行うモダリスは4月15日までに、米国完全子会社のModalis Therapeutics Inc.の人員削減等の合理化を行うと発表した。先天性筋ジストロフィー1A型を対象とする「MDL-101」の臨床試験開始に経営資源を集中させるためと説明している。整理解雇は15人を予定しており、24年4月中に行う。これにより同社は2億5000万円から3億3500万円の費用減少を見込む。

同社の設立は2016年4月。米国マサチューセッツに研究開発拠点を持ち、独自のエピゲノム編集技術を用いた創薬分野のパイオニア企業。同社のエピゲノム編集技術は細胞・遺伝子治療分野において、競争優位性を有す優れたプラットフォーム技術として当該ネットワークに認められている。

同社は、先天性筋ジストロフィー1A型を対象に開発中の「MDL-101」に注力している。今回の米国完全子会社における人員削減等の合理化について同社は、「経営および組織の効率化を図る一環としてグループ内の組織改編を実行することを決定した」と説明。米国子会社の研究・開発および製造部門を縮小し、MDL-101の臨床試験開始のために、当面の経営資源を集中すると強調している。

24年12月期の連結業績に与える影響については、「人件費の削減による費用減少が生じる一方で、退職一時金の支払いとして約2000万円の費用増加が生じる」としながらも、「それらを差引することで2億5000万円~3億5000万円の費用減少を見込んでいる」とした。

◎モダリス 米・Ginkgo社とパートナーシップ契約 「MDL-101」のビジネス機会拡大に期待

同社はまた、米国マサチューセッツ州に本社を置くGinkgo Bioworks社とパートナーシップ契約を4月1②日に締結したと発表した。Ginkgo社は細胞プログラミングとバイオセキュリティのプラットフォームを有する米国最大のバイオファウンドリ。モダリスとしては今回の契約を通じ、「MDL-101」のパートナリングに向けたビジネス機会の拡大を追求したい考えだ。


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