シオノギファーマなど6社 医薬品原薬・中間体の開発製造受託事業を行う合弁会社設立で契約締結
公開日時 2021/11/25 04:51
シオノギファーマなど6社は11月24日、医薬品原薬・中間体の連続生産技術の開発ならびに同技術を用いた開発製造受託事業を行う合弁会社設立に関する合弁契約を締結したと発表した。合弁契約は、シオノギファーマのほか、千代田化工建設、大成建設、藤本化学製品、竹中工務店、長瀬産業の各社が締結した。医薬品原薬・中間体連続生産の実現を目指し、医薬品原薬・中間体の開発製造受託事業を行う。なお、合弁会社の代表者には、現シオノギファーマ執行役員・技術開発本部長の西脇正憲氏が就任。事業開始は22年4月を予定している。
合弁会社の株主構成は、シオノギファーマ50.6%、千代田化工建設17.1%、大成建設16.1%、藤本化学製品10.1%、竹中工務店5.4%、長瀬産業0.8%。合弁会社は、治験原薬製造から商用生産に至るフルレンジ・ワンストップの医薬品原薬・中間体製造を提供する。
シオノギファーマは3極対応・GMPに準拠した製造実績を有するバッチ製造技術による治験薬原薬製造事業を合弁会社に承継することにしており、連続生産技術と既に確立されているバッチ製造技術の双方を用いた開発製造事業を実現する。これにより連続生産を変更メリットの大きい工程に適用させることが可能となり、加えて開発段階から連続生産を適用することで、高品質・プロセス安全性を担保しつつ医薬品開発を加速させることができる。
今後は、産官学や出資会社を含む各種パートナー企業との連携を強め、積極的に技術開発・新規技術導入を行いながら、事業を拡大する。そのうえで、世界に先駆けて連続生産を可能とする開発製造受託事業を展開し、医薬品原薬製造の変革を推進する方針だ。パートナー企業の一つとして横河電機とも原薬・中間体の連続生産に係る技術開発で協議を進めていることも明らかにした。