大日本住友製薬 難聴者支援スマートグラスの共同研究開発でPxDTと契約締結
公開日時 2021/09/06 04:50
大日本住友製薬は9月3日、難聴者のコミュニケーションを支援するスマートグラスについてピクシーダストテクノロジーズ(PxDT)と共同研究開発契約を締結したと発表した。補聴器では対応の難しい多人数での会話の内容を、スマートグラス内に字幕で表示するというもの。すでに両社はプロトタイプの開発を進めており、さらに開発を進めることで難聴者のコミュニケーションの壁を解消し、難聴者が十分に能力を発揮できる社会の実現を目指す方針だ。
難聴者は国内で約1460万人と推定され、多くはコミュニケーションツールとして補聴器を使用している。ただ、会議など複数人が同時に発話すると、発話者が誰だか分かりづらいという課題がある。加えて、発話内容が聞き取りづらいといった問題も指摘されている。このため両社は、発話者と発話内容を字幕で表示できるスマートグラスを開発し、補聴器では解決が困難な課題に取り組む。
今回締結した共同研究開発契約では、これまで共同開発したプロトタイプについて、難聴者支援スマートグラスの表示ユーザインターフェイスの改善などを行い、ユーザビリティの向上を目指す。