シオノギファーマ ナガセ医薬品との経営統合で移行準備開始 新たな医薬品製造プラットフォーム実現へ
公開日時 2021/07/06 04:50
シオノギファーマは7月5日、完全子会社のナガセ医薬品との経営統合に向けて準備を開始すると発表した。2日付の取締役会で決定したもので、22年4月1日の経営統合を目指す。今後は、関係当局の許認可等を前提に統合計画を策定することにしており、具体的な手法やスケジュールその他の詳細について検討・対応準備を進める方針だ。
シオノギファーマは医療用医薬品、治験薬等の製造、販売、分析・試験、医薬エンジニアリング事業を展開している。また、自社製品の販売やグループ内での製造・サービス受託だけでなく、外部顧客のニーズにワンストップで応える、CDMO(Contract Development and Manufacturing Organization)を目指している。一方、ナガセ医薬品は、医療用医薬品、医療機器の開発・製造を手掛けており、高薬理活性医薬品の注射製剤を中心に製造受託にも取り組んでいる。
◎高薬理活性対応の原薬・固形/注射製剤など多様なモダリティの製造受託に対応
経営統合によりシオノギファーマは、「より高品質で迅速なフルレンジの製造受託及びソリューションの提供を実現し、顧客へのビジネス提供価値を更に向上させ、技術開発型ものづくり企業として益々の成長を目指したい」と強調した。さらに、両社の強みである高薬理活性対応の原薬・固形/注射製剤の製造技術による多様なモダリティの製造受託に加えて、原薬・製剤の連続生産技術開発による新たな医薬品製造のプラットフォームの実現に挑戦するとしている。