消費税増税先送りは吉か凶か!
公開日時 2016/06/30 00:00
薬剤費抑制は厳しさ増すばかり適正化の流れ加速、全薬剤が最適化の対象に政府は消費税増税を2019年10月まで延期することを決めた。製薬業界からは、2016年度中の薬価改定が回避できたことに安堵を示す声も聞かれるが、事態はそう簡単ではない。消費税増税を先送りしたことで、財源確保は厳しさを増す。2018年度からは19、20年度と3年連続薬価改定が想定される。診療報酬・介護報酬の同時改定が予定される2018年度は、各都道府県で第3次医療費適正化計画がスタートするなど、“適正化”に向けた流れが加速することになる。適正化が必要なのは、高額薬剤だけではない。すべての薬剤の適正使用、最適化使用が求められる中で、製薬企業もビジネスモデルの転換を迫られている。(望月英梨)「いまそこにある危機は逃れられた。しかし...