大日本住友など3社 クリエイトワクチン社に8億4500万円出資 新規結核予防ワクチン開発で
公開日時 2014/05/23 03:50
大日本住友製薬と日本ビーシージー、産業革新機構(INCJ)の3社は5月22日、大日本住友と日本ビーシージーが新規結核ワクチンの事業化のために2013年に設立したクリエイトワクチン社(大阪市)に、非臨床段階の開発費用として総額8億4500万円を共同出資したと発表した。開発の加速が狙い。
クリエイトワクチンは、医薬基盤研究所が見出した新規結核ワクチンについて、同研究所と米国のNPO法人Aerasとの3社で共同開発を進めている。結核予防は乳幼児に対しBCGワクチンがあるが、成人には効果が乏しいとされることから、成人にも予防効果があるワクチンの開発を目指す。
共同出資は、非臨床段階の開発費用の調達のために行われたもので、3社それぞれ約2億8000万円ずつ負担し、出資後の株式保有比率は大日本住友33.4%、INCJと日本ビーシージーがそれぞれ33.3%。このワクチン開発には、一般社団法人グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)からは13年11月に7000万円が研究助成され、14年3月には約5億6500万円の追加助成が発表されている。