AZ 2型糖尿病治療薬ビデュリオン皮下注のペン型製剤 国内承認申請
公開日時 2014/05/07 03:50
アストラゼネカは4月28日、2型糖尿病治療薬ビデュリオン皮下注用(一般名:エキセナチド)のペン型製剤を承認申請したと発表した。ペン型製剤は、薬剤(粉末)と懸濁用液を含有するカートリッジがあらかじめ組み込まれており、使用時に専用注射針を取り付ける使い切りのタイプ。従来型のような専用液で粉末を懸濁させる行程が不要になるため、調製および投与にかかる操作が軽減される。
ビデュリオンはGLP-1受容体作動薬であるエキセナチドを有効成分とする世界初の週1回投与の2型糖尿病治療薬。日本では2013年5月16日から発売している。今回申請したペン型製剤は米国で14年2月に承認されている。
GLP-1受容体作動薬は、ビデュリオンのほか、▽ビクトーザ(リラグルチド/ノボ ノルディスク)▽バイエッタ(エキセナチド/AZ)▽リキスミア(リキシセナチド/サノフィ)の3成分4製品が発売されている。投与回数は、1日2回、1日1回、週1回と製品で異なり 、併用条件も製剤によって異なる。
GLP-1は食事を摂取したとき消化管から血液中に分泌され、膵臓からのインスリン分泌を促進するホルモン「インクレチン」のひとつ。エキセナチドはこのGLP-1と同様の作用を持ち、血糖値が高い状態のときにインスリン分泌を促し、血糖値を改善させる。