ファイザー てんかん重積状態の治療薬ロラピタ静注を発売
公開日時 2019/02/21 03:50
ファイザーは2月20日、てんかん重積状態に対する治療薬ロラピタ静注2mg(一般名:ロラゼパム)を発売したと発表した。てんかん重積は、てんかん発作を繰り返したり、一定時間続いたりする状態を指す。後遺症を残すおそれがあるため、早急な治療が必要で、同剤は救急対応の選択肢となる。成人だけでなく3か月以上の小児にも適応を持つ。
ロラゼパムの注射剤は、海外ではてんかん重積状態の標準薬として承認、第一選択薬の位置づけだが、日本では未承認だった。そのため、日本てんかん学会、日本小児神経学会から厚労省に、てんかん重積状態に対する開発要請がされた。同省の「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」の検討を経て、同省からの開発要請に基づきファイザーが開発した。薬価は、2mg1mL1瓶2225円。