バイエル薬品女性社員のパワハラ訴訟 企業側は請求棄却求める
公開日時 2019/01/25 03:51
バイエル薬品の女性社員が、組織的な嫌がらせを受けて休職を余儀なくされたとして、同社に対し、治療費や慰謝料など総額約2300万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が1月24日、東京地裁(春名茂裁判長)であった。被告側は欠席したが、答弁書で請求棄却を求めた。
訴状によると、女性社員は複数の社員から執拗な叱責や攻撃的な態度を受け、うつ状態となり、休職に追い込まれたと主張。状況の悪化を防ぐことができたにもかかわらず、効果的な対策を取らなかったとして、同社に対し、「雇用契約上の債務不履行及び不法行為を構成する」と訴えている。
女性社員は同日、「幹部候補生として入社して以降、非常に高い意欲で仕事に臨んでいた。意欲の高い社員が恐怖心に駆られ仕事をするような状況を生み出されないよう願っている」と意見陳述した。
同社広報部は取材に対し、「係争中の案件につき、コメントは控えるが、引き続き真摯に対応する」とコメントした。