第一三共エスファ がん領域のAG事業を積極展開 イレッサAG承認取得 3製品申請中
公開日時 2018/08/21 03:51
第一三共エスファは8月20日、がん領域におけるオーソライズド・ジェネリック(AG)事業を積極展開すると発表した。同社はすでにAG事業を積極展開しているが、AGに対する医療従事者の認知度の高まりとともに、抗がん剤のAGに対する期待が高まっているとして、がん領域を含めて取り組むことにした。まず8月15日に、イレッサ(アストラゼネカ)のAGの承認を取得。ほかアストラゼネカ(AZ)が先発品であるAG3製品を2月に承認申請したことを明らかにした。
イレッサのAGの製品名は、ゲフィチニブ錠250mg「DESP」で、効能・効果は「EGFR遺伝子変異陽性の手術不能又は再発非小細胞肺がん」。販売予定時期は開示しておらず「安定的な供給体制および情報提供体制の準備ができ次第、薬価基準収載および発売の準備を進める予定」としている。
2月に承認申請したというのは、前立腺がん治療薬カソデックス錠、同OD錠(ビカルタミド)、乳がん治療薬ノルバデックス錠(タモキシフェンクエン酸塩)、閉経後乳がん治療薬アリミデックス錠(アナストロゾール)のAGで、先発品は全てAZが製造販売している製品。第一三共エスファは、この4製品のAG事業化について、AZ日本法人との合意によるものだとしている。
がん領域での他の開発品については「現時点では未定」としているが、「AGは後発医薬品の有効な選択肢の一つとして医療機関や患者からニーズがあると考えており、今後も積極的に取り組んでいきたい」としている。