滋賀大と伊藤忠テクノソリューションズ データサイエンティストの育成、産学連携促進で連携協定
公開日時 2018/02/16 03:50
国立大学法人滋賀大学と伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は2月13日、データサイエンス分野の人材育成、産学連携促進を目的とした連携協力の協定を締結したと発表した。CTCのノウハウを活かし共同で教育手法の研究開発を行うほか、社員を教育の場に送りこむなどして、相互にデータサイエンティストの育成を図る。また、データ分析に課題を持つ企業と滋賀大学の連携をコーディネートする。ビッグデータ、IoT、AIの発展に伴い、膨大なデータを保有しているものの有効に活用できずにいる企業における、データサイエンス分野の人材育成ニーズに応えることを目指す。
滋賀大学は、データサイエンティストの育成を目指し、日本で初めてデータサイエンス学部を開設し、2019年度には大学院データサイエンス研究科の設置を予定している。CTCは企業の情報システムに携り、多くのデータ分析システムを構築してきた経験を持つ。今回の提携により、両者は企業データの分析に関する知見を共有し、よりビジネスに近い実践的な教育手法を共同で研究開発を行う。
CTCは滋賀大学の学生インターンシップを受け入れ、滋賀大学は高度なデータサイエンティストを目指すCTCの社員をデータサイエンス研究科へ受け入れるなど、両者が相互に連携してデータサイエンティストを育成を進める。
また、CTCはビジネスデータを取り扱うデータセンターの運用で培ったノウハウをもとに、セキュリティに守られた分析システム環境を滋賀大学に提供するとともに、データ分析に課題を持つ企業と滋賀大学の連携をコーディネートする。